医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > テクノロジー > オンライントーリックIOLカリキュレーターを最新化、サービス開始-アルコン

オンライントーリックIOLカリキュレーターを最新化、サービス開始-アルコン

読了時間:約 1分20秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2016年08月25日 PM12:00

矯正なしの白内障手術、術後の視力回復に限界

米国のアルコンは8月15日、乱視を伴う白内障治療で使用される「(R)」の最新化を行い、サービスを開始した。手術計画において医師をサポートする有益なツールとして、より最適な乱視矯正眼内レンズの選択を可能にし、乱視治療が向上するようデザインされている。

白内障手術を受ける半数以上の患者は、0.75D以上の角膜乱視を伴っている。治療可能な乱視であるにもかかわらず、矯正をせずに白内障手術を受けた場合、術後の視力回復には限界が生じる。また、乱視を持つ患者の3分の2以上が乱視度数0.75D~1.50Dで最も一般的なタイプの乱視でありながら、トーリックIOLレンズを使用した手術が行われていないケースが少なくないとしている。

Barrett計算式採用、予測術後残余乱視の計算に優れる

最新のオンラインカリキュレーターは、適切なレンズの種類と度数を選択しやすいように「」を採用し、簡便なユーザーインターフェイスを持つカリキュレーターとして再設計された。Barrett計算式は、他の計算式やノモグラムと比較した場合、予測術後残余乱視を計算する上で非常に優れている。角膜後面乱視を予測計算し、患者ごとにELP(effective lens position)を考慮するとともにSIA(術後惹起乱視)のセントロイド値を使用することで術後屈折を良好に予測する。

さらに、選択したAcrySof(R)トーリックIOLモデルの使用可能な全てのIOL計算機能、手術計画をカスタマイズするために使用可能な全てのAcrySof(R)トーリックIOLモデルを表示するほか、多言語対応やより読みやすいフォーマットによる出力が機能として加わった。Barrett計算式とあわせて簡便なユーザーインターフェイスによって手術計画がよりシンプルに行えるよう、新たに設計されている。

オンラインカリキュレーターは、日本では2009年8月から利用されており、最新版はそのサービス開始と同時に日本語を含む20か国語以上で利用が可能となっている。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 テクノロジー

  • モバイル筋肉専用超音波測定装置を開発、CTのように広範囲描出可能-長寿研ほか
  • ヒトがアンドロイドの「心」を読み取り、動きにつられることを発見-理研
  • 生活習慣病の遺伝的リスクと予防効果の関係、PRS×AIで評価-京大ほか
  • 精神的フレイル予防・回復支援「脳トレシステム」開発-愛知産業大ほか
  • ChatGPTと放射線科医、骨軟部放射線領域の診断精度を比較-大阪公立大ほか