世界知的所有権機構(WIPO)、米コーネル大学等は、世界100カ国以上の研究開発などのイノベーション能力をまとめた2016年版ランキングを公表した。トップはスイスで6年連続、次いでスウェーデン、英国、米国、フィンランドと欧米勢が上位を占めており、アジア勢ではシンガポールが6位にランクイン。中国が初めてトップ25入りした。日本は前年の19位から16位に上昇したが、東アジア・オセアニア地域ではシンガポール、韓国、香港に次ぐ4位となった。
同ランキングは、世界経済のイノベーション能力と成果を82項目で評価したもので、07年から毎年発表されている。16年は、スイスが6年連続でトップを維持。次いで昨年3位のスウェーデンが2位、昨年2位の英国は3位と順位を一つ落とした。さらに、4位は米国、5位フィンランド、6位シンガポール、7位アイルランド、8位デンマーク、9位オランダ、10位ドイツと、トップ10のうち欧州勢がほとんどを占めた。