精神神経科、がん、循環器、感染症領域の21製品を継承
共和薬品工業株式会社は8月2日、塩野義製薬株式会社より長期収載品21製品の製造販売権を承継することに8月1日付けで合意したと発表した。移管元の塩野義製薬、ならびに共和薬品の親会社であるインドのLupin Limited(ルピン社)も同日付で発表している。
画像はリリースより
塩野義製薬は、創薬型製薬企業としてグローバルに成長することをビジョンとして掲げている。その経営資源を投下する疾患領域と販売エリアの選択・集中に向け、将来の成長を支える画期的新薬の創出ならびに継続的なビジネスオペレーションの強化に取り組んでいる。この成長戦略の一環として、今回、共和薬品に長期収載品21製品を移管することにしたという。
一方、共和薬品は日本国内のジェネリック企業の中でもトップ 10 に入る存在。幅広い品揃えを行うとともに、特に精神神経科の領域では「共和AMEL」のブランドを展開し、市場をリードする存在となっている。今回承継する21製品は、精神神経科、がん、循環器、感染症の治療領域にわたり、合計の売上規模は薬価ベースで94億円(9000万ドル)になるという。
販売移管日は、2016年12月1日の予定
今回、承継の対象となるのは、睡眠誘導剤のリスミー錠、睡眠誘導剤・抗痙攣剤のベンザリン錠、抗うつ剤のスルモンチール錠、精神神経用剤のウインタミン細粒、抗不安剤のレスミット錠など21種類の製品。
今回の合意に基づき、共和薬品は、クロージングに関する一定の条件および必要な薬事行政手続の実施を前提として、これらの製品の販売権を塩野義製薬より2016年12月1日に譲り受け、その後、順次製造販売承認を承継していくとしている。
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・共和薬品工業株式会社 プレスリリース