保険薬局経営者連合会(薬経連)や小規模薬局経営者の有志連合で設立されたシンクタンク薬事政策研究所は、薬局と保険者(健保組合、協会けんぽ、国民健康保険)が連携し、保険加入者の健康増進に取り組む活動である「HORP」(保険者連携プログラム)を推進している。24日に都内で開催された「薬経連サマーフォーラム」で、このHORPに関する秋田での実例を同研究所の阪本大介客員研究員が報告した。
HORPは、「保険者の実施する保健事業での薬局活用」を目的にしたもの。保健事業は、▽頻回受診・多剤者対策▽前期高齢者訪問指導▽特定健診・保健指導――などで、薬局は[1]医療費適正化等指導[2]服薬不適正者に対する服薬適正化指導[3]未病リスク者(特定保健指導の対象外)に対する生活習慣変容指導――などを行い、保険者はそれによる患者の行動変容や医療費の変動をみていく。