医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > テクノロジー > 日本初、アルコール性肝障害マーカー「N-ラテックスCDT」の承認取得-シーメンス

日本初、アルコール性肝障害マーカー「N-ラテックスCDT」の承認取得-シーメンス

読了時間:約 48秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2016年07月27日 PM01:00

体外診断用医薬品として、非アルコール性肝障害の鑑別診断の一助に

シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス株式会社は7月25日、アルコール性肝障害マーカー「」(CDT:Carbohydrate-Deficient Transferrin、)の日本初となる体外診断用医薬品の承認を取得したと発表した。

大量のアルコールを継続的に飲酒していると、血中のたんぱく質のひとつであるトランスフェリンから、糖鎖が欠損した物質「CDT」が上昇する。そのため、CDT検査は、習慣飲酒のマーカーとして有用なだけでなく、総トランスフェリン中のCDTの比率を算出し、アルコール性肝障害と非アルコール性肝障害の鑑別診断の一助としても有用とされている。

8月下旬めどに販売開始、保険適用申請を予定

ガンマGTはアルコールに敏感に反応するが、飲酒してもガンマGTが上昇しない人(ノンレスポンダー)のアルコール性肝障害診断にもCDT検査は有用で、欧米では飲酒マーカーとして認知されており、ドライバーの検診などにも利用されている。

N-ラテックスCDTは8月下旬を目途に販売を開始し、今後は、アルコール性肝障害マーカーとして保険適用の申請を予定している。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 テクノロジー

  • モバイル筋肉専用超音波測定装置を開発、CTのように広範囲描出可能-長寿研ほか
  • ヒトがアンドロイドの「心」を読み取り、動きにつられることを発見-理研
  • 生活習慣病の遺伝的リスクと予防効果の関係、PRS×AIで評価-京大ほか
  • 精神的フレイル予防・回復支援「脳トレシステム」開発-愛知産業大ほか
  • ChatGPTと放射線科医、骨軟部放射線領域の診断精度を比較-大阪公立大ほか