体外診断用医薬品として、非アルコール性肝障害の鑑別診断の一助に
シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス株式会社は7月25日、アルコール性肝障害マーカー「N-ラテックスCDT」(CDT:Carbohydrate-Deficient Transferrin、糖鎖欠損トランスフェリン)の日本初となる体外診断用医薬品の承認を取得したと発表した。
大量のアルコールを継続的に飲酒していると、血中のたんぱく質のひとつであるトランスフェリンから、糖鎖が欠損した物質「CDT」が上昇する。そのため、CDT検査は、習慣飲酒のマーカーとして有用なだけでなく、総トランスフェリン中のCDTの比率を算出し、アルコール性肝障害と非アルコール性肝障害の鑑別診断の一助としても有用とされている。
8月下旬めどに販売開始、保険適用申請を予定
ガンマGTはアルコールに敏感に反応するが、飲酒してもガンマGTが上昇しない人(ノンレスポンダー)のアルコール性肝障害診断にもCDT検査は有用で、欧米では飲酒マーカーとして認知されており、ドライバーの検診などにも利用されている。
N-ラテックスCDTは8月下旬を目途に販売を開始し、今後は、アルコール性肝障害マーカーとして保険適用の申請を予定している。
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・シーメンスヘルスケア株式会社 プレスリリース