医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > フルボキサミンマレイン酸塩、小児強迫性障害治療で承認申請-Meijiとアッヴィ

フルボキサミンマレイン酸塩、小児強迫性障害治療で承認申請-Meijiとアッヴィ

読了時間:約 1分
このエントリーをはてなブックマークに追加
2016年07月27日 PM12:00

二重盲検比較試験で有効性確認

Meiji Seikaファルマ株式会社とアッヴィ合同会社は7月25日、「」(販売名:(R)錠25、50、75/(R)錠25、50、75/Meiji)について、小児の強迫性障害治療に対する承認申請を行った。

強迫性障害は、手を繰り返し洗う、鍵を閉めなかったと心配し頻繁に確認するなど、強迫症状と呼ばれる症状に特徴付けられる不安障害だが、適切な治療がなされない、もしくは治療が遅れた場合には、強迫観念や執拗な確認行動などにより日常生活が著しく妨げられ、外出困難などQOLを低下させるといわれている。

今回の申請は、2013年から開始した小児の強迫性障害患者を対象にした二重盲検比較試験(M13-970)において、プラセボ群と比較してフルボキサミン群の有効性が確認されたことに基づいている。

欧米など90か国で承認、厚労省より開発要請

フルボキサミンの小児の強迫性障害に対する適応は、欧米など約90か国で承認されているが、日本では承認されていない。厚生労働省の「」での検討の結果、医療上の必要性が高いという評価が得られたことから、厚労省よりアッヴィおよびMeijiの両社が要請を受け、開発を進めてきた。

フルボキサミンは、1999年に日本では最初のSSRIとして発売。現在、成人に対する「うつ病およびうつ状態」「強迫性障害」ならびに「社会不安障害」の適応で販売され、日本を含む約100か国で販売されている。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • ジョンソン・エンド・ジョンソン 肺がん領域に初参入
  • レポトレクチニブ「がん細胞が耐性を獲得しにくく、長期使用に期待」
  • 2025年1月より社長交代で新たな体制へ‐アレクシオンファーマ
  • ミリキズマブの炎症性腸疾患に対する長期持続的有効・安全性データを公開-リリー
  • 転移性尿路上皮がん、一次治療における新たな選択肢への期待