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相模原障害者施設での殺傷事件を受け、マスコミに要望書を提出-地域精神保健福祉機構

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2016年07月27日 AM11:30

背景に2001年池田小事件での報道被害

神奈川県相模原市の障害者施設「」で7月26日未明に発生した殺傷事件を受けて、NPO法人地域精神保健福祉機構(COMHBO=コンボ)は、精神障害をもつ人たちの立場や気持ちにも配慮した記事づくりを求める緊急要望書をマスコミ各社に提出。同NPO法人のホームページでも公開した。

その背景について、コンボは要望書の中で「2001年の大阪教育大学付属池田小学校事件では、精神障害者の犯行として大々的に報道され、精神障害の当事者に多大な報道被害をもたらした」としている。

要望書では、

このたびの相模原市で起きた事件について、被害にあわれた方の一日も早い回復を願うとともに、亡くなられた方々に対し深く哀悼の意を表します。またご家族の皆さまの驚きや悲しみをお察し申し上げます。

さて、この事件で逮捕された男について、一部報道では、措置入院の過去があったと報じられています。私たちは、事件の背景・動機などの詳細が不明な段階で、精神障害による犯行とするような報道を危惧しております。

「精神病院に入院」「通院」といった部分記述は、事実であっても、その一文(以下、病歴報道)によって、読者には「」が事件の原因であり、動機であると読まれてしまいます。その結果、「精神病者(精神障害者)はみな危険」という画一的なイメージ(=偏見)を助長してしまうと考えるからです。(緊急要望書より引用)

としている。

立場や気持ちにも配慮した記事づくりを要望

コンボによると現在、精神障害をもつ人は入院患者だけで約30万人いるほか、精神障害者保健福祉手帳だけでも約75万人が取得、約396万人が精神科に入院・通院しているとのこと。要望書では、「こうした人たちの立場や気持ちにも配慮した記事づくりをお願いいたします」とマスコミ各社に求めている。

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