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avelumabの有効性、安全性評価する第3相試験開始-米ファイザーと独メルク

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2016年07月25日 PM01:30

ステージIIIまたはIVの未治療上皮性卵巣がんを対象として

米国のファイザー社とドイツのメルク社は7月6日、局所進行性または転移性(ステージIIIまたはステージIV)の未治療上皮性卵巣がんを対象とした、)の有効性と安全性を評価する第3相JAVELIN Ovarian 100試験を開始したと発表した。

Avelumabは、現在開発中の完全ヒト型抗体で、腫瘍細胞表面に発現するPD-L1(プログラム細胞死リガンド1)に特異的に結合する。二重のメカニズムによって腫瘍細胞を発見・攻撃することが可能であると考えられている。PD-L1に結合することによって、腫瘍細胞がPD-L1を使ってT細胞などの白血球の抗腫瘍作用から逃れることを防ぎ、ナチュラルキラー(NK)細胞などの白血球が腫瘍細胞を発見・攻撃するメカニズムである抗体依存性細胞媒介性細胞傷害(ADCC)を誘発すると考えられている。

白金製剤を単剤で用いた化学療法と比べ、無増悪生存期間を評価

同試験は、未治療の局所進行性または転移性卵巣がん(ステージIIIまたはステージIV)患者を対象とする、国際多施設共同・無作為化第3相非盲検試験。avelumabと白金製剤を用いた化学療法を併用する2種類の一次治療の優越性を、白金製剤を単剤で用いた化学療法と比較し、(PFS)で評価することを目的として設計された。約950人が登録され、avelumabと化学療法の同時併用、化学療法後のavelumab投与、または化学療法のみの投与のいずれかを受けるとしている。

卵巣がんは、毎年世界で約25万人が診断され、欧州および北米の女性においては、卵巣がんの発生率が最も高くなっている。卵巣がんの中でも、最も治療困難な「白金製剤不応性」卵巣がんは、白金製剤を含む最初の化学療法完了から6か月以内に再発した卵巣がんと定義される。最初の治療後に再発する患者のうち、4分の1(4300人以上)の患者の卵巣がんが、白金製剤不応性と考えられている。

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