ディフェリンの販売権取得
マルホ株式会社は7月20日、スイスのGalderma Pharma S.A.(ガルデルマSA)とざ瘡や酒さ治療などの皮膚科向け医療用医薬品の国内開発および販売に係る包括的提携について合意したと発表した。
2002年から14年間にわたって、医療用医薬品事業を営んできたガルデルマ株式会社(ガルデルマKK)医薬事業部の営業部門およびマーケティング部門の業務は7月をもって終了し、今後は、マルホとガルデルマSA間で締結された包括的提携契約に基づき、マルホが日本国内におけるガルデルマ製品の販売並びに医薬情報活動を行う。以後、ガルデルマKKは美容・整容並びにセルフメディケーション分野に注力するとしている。
これまで塩野義製薬株式会社が販売してきた尋常性ざ瘡治療剤「ディフェリン(R)ゲル0.1%」(一般名:アダパレン)は、ガルデルマKKと塩野義製薬の契約が7月16日に終了したことに伴い、マルホが同剤の日本における販売権を7月17日に承継し、7月26日より販売を開始する。
エピデュオの販売、医薬情報活動も
マルホとガルデルマSAの包括的提携をさらに強化するために、ガルデルマKKが有する抗真菌剤「ペキロン(R)クリーム0.5%」(一般名:アモロルフィン塩酸塩)およびがん性皮膚潰瘍臭改善薬「ロゼックス(R)ゲル0.75%」(一般名:メトロニダゾール)に関しても、6月28日にマルホとガルデルマSA間で日本における販売権移管および製造販売承認の承継に関する契約を締結。これに伴い、8月1日からマルホが医薬情報活動を開始し、両剤の販売権の移管や製造販売承認の承継を段階的に進めていく予定。
さらに、ガルデルマKKが7月4日に、尋常性ざ瘡治療剤「エピデュオ(R)ゲル」(一般名:アダパレン0.1%/過酸化ベンゾイル2.5%ゲル)の日本における製造販売承認を取得。同剤については、マルホとガルデルマSAの包括提携下において、11月よりマルホが販売並びに医薬情報活動を行う予定としている。
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・マルホ株式会社 ニュースリリース