■14年度調査
厚生労働省は11日、2014年度の特定健康診査の実施率が48.6%と前年度に比べて1ポイント上昇し、そのうち特定保健指導の対象となった人の割合は16.8%だったと発表した。メタボリック症候群の該当者と予備群は、08年度比で3.18%減少した。また、特定健診の受診者のうち、高血圧、糖尿病、脂質異常症治療薬のいずれか1種類を服用している人の割合は19%となった。
特定健康診査の全体実施率を見ると、14年度の実施率は48.6%と、前年度に比べて1ポイント上昇した。特定健康診査を受けた人のうち、特定保健指導の対象となった人の割合は16.8%となった。そのうち、特定保健指導を終了した人の割合は17.8%と前年度と比べて0.1ポイント上昇した。
メタボリック症候群の該当者と予備群の減少率は、08年度比3.18%と前年度に比べてマイナス0.29ポイントとなったが、高血圧、糖尿病、脂質異常症の治療薬を服用しない人のうち、メタボリック症候群の該当者と予備群の減少率を見たところ、12.74%と前年度の12.67%よりもわずかに上昇した。
また、特定健診受診者のうち、高血圧、糖尿病、脂質異常症の治療薬のいずれか1種類を服用している人の割合は19%、いずれか2種類を服用している人の割合は7.7%、3種類の薬剤を服用している人の割合は1.3%となった。
さらに、メタボリック症候群の該当者と予備群のうち、糖尿病、高血圧、脂質異常症の治療薬のいずれか1種類を服用している人の割合は30.4%と前年度に比べて0.1%減となった一方、いずれか2種類を服用している人の割合は15.3%と1.6%増、3種類の人の割合は3.4%と0.1%増となった。