日本薬剤師会は7日の定例会見で、健康サポート薬局に常駐する薬剤師が受講する研修会の実施要領を公表した。
日薬と日本薬剤師研修センターによる研修は、集合研修の形で実施する「技能習得型研修」8時間とe-ラーニングで行う「知識習得型研修」の22時間のカリキュラムで構成。「研修実施機関」としての日本薬学会への届け出は、8日までに終えるという。
e-ラーニングは、日薬の研修専用サイトで受講することになっており、8月下旬の開設に向けて、準備を進めている。
技能習得型の集合研修については、「健康サポート薬局のための多職種連携研修会」(研修会A)の4時間、「健康サポートのための薬剤師の対応研修会」(研修会B)4時間の計8時間で構成する。
まず、受講者は、研修会A・Bについて、勤務する薬局の都道府県薬剤師会に申し込む。その上で、研修会A・Bとe-ラーニングをそれぞれ受講し、計3通の受講証明書を取得。研修センターに受講証明書と共に必要書類の提出、申請手数料の支払いを終えてから、研修修了証の発行申請を行い、都道府県等へ必要書類と共に届け出る。
日薬は、47都道府県で研修会を開催することや、厚労省の実施要項で「自らが勤務等する薬局が所在する地域の研修を受講すること」とされていることなどを踏まえ、「基本的に自県の研修を受講する」としている。
研修会Bについては、そうした規定がなく、受講希望先の県薬に問い合わせることとしているが、山本信夫会長は、「県をまたぐと地域の特性が違ってくる」と述べ、県単位で実施する必要性を強調した。