嚥下機能低下、水分摂取を控える患者に
塩野義製薬株式会社とアストラゼネカ株式会社は6月17日、高コレステロール血症治療薬「クレストール(R)錠」(一般名:ロスバスタチンカルシウム)の新たな剤型である口腔内崩壊錠の「クレストール(R)OD錠2.5mg、5mg」の発売を開始した。
画像はリリースより
クレストール錠は、世界100か国以上で承認されているHMG-CoA還元酵素阻害剤。国内においては、2005年に高コレステロール血症、家族性高コレステロール血症の適応で製造販売承認を取得、2016年2月に新たな剤型「クレストールOD錠」として製造販売承認を取得した。
今回発売されたOD錠は、高い硬度を有しているにもかかわらず速やかに崩壊するのが特徴。水あり、水なしどちらの服用も可能なことから、嚥下機能が低下している患者や、水分摂取を控える患者などにも使用できる。
OD錠でも共同販売継続
クレストール錠は、塩野義製薬が開発し、アストラゼネカが承認申請を実施して承認を取得したもの。両社は2005年からクレストール錠に関して実施している共同販売を、今回発売のOD錠でも継続するとしている。
厚生労働省の「平成22年国民健康・栄養調査」によると、高コレステロール血症は自覚症状が少なく、患者の治療継続率は男性で約35%、女性で約45%と、糖尿病や高血圧病などの他の生活習慣病と比較しても低いとされている。
アストラゼネカは、利便性の高い治療選択肢を提供することで、患者のアドヒアランス向上の一助となることを期待するとしている。
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・アストラゼネカ株式会社 プレスリリース