フルタッチパネル採用、起動時間16秒で待ち時間短縮に
GEヘルスケア・ジャパン株式会社は6月15日、整形外科開業医への超音波診断普及を目的とした小型携帯超音波診断装置「Venue 50シリーズ」の新機種として、超音波診断装置「Venue 50 Musculoskeletal」を7月1日に発売すると発表した。
画像はリリースより
同社は、整形外科領域における超音波診断装置の普及を目的に、医療福祉技術開発型企業のアルケア株式会社と「Venue 50 Musculoskeletal」の販売に関する業務提携を締結しており、これに基づき7月1日より、アルケア社が日本国内における同製品のすべての販売を開始する。
Venue 50 Musculoskeletalは、整形外科医の迅速な診断や、超音波ガイド下インターベンションの手技をサポートする機能を搭載した整形外科医向けの超音波診断装置。フルタッチパネルの採用により、超音波装置初心者やライトユーザーでも直感的な操作が可能となり、また「Needle Recognition機能」や「eSmart Trainer Japan edition機能」の搭載により正確なスキャンをサポートする。加えて、一般的には1分以上かかる装置の起動時間を16秒と短縮したことで、患者の待ち時間短縮につながるとしている。
活用フィールド拡大も、普及率30%台にとどまる
超音波装置は、近年の技術向上により、他の医療画像装置と比較しても空間分解能が上がり、肩関節腱板や手指の腱鞘など、特に整形外科領域での診断に有効な画像をその場で得ることができるようになった。そのため、外来での超音波による診断が可能となり、患者の在院時間の短縮につながっているほか、無侵襲で画像情報を取得することができるという機器の特性から、超音波診断装置の活用フィールドは拡大している。
しかし、超音波診断の技術習得などに時間がかかることもあり、GEヘルスケア・ジャパン調べによると、整形外科クリニックにおける超音波診断装置普及率は30%台と低い現状にある。同社は、業界アクセスに強いアルケア社との協業によって、整形外科領域における超音波診断装置の普及向上を目指したいとしている。
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・GEヘルスケア・ジャパン株式会社 プレスリリース