薄毛に悩む男性の心理的ストレス強く
グラクソ・スミスクライン株式会社は6月13日、男性の男性型脱毛症治療薬「ザガーロ(R)カプセル0.1mg」、「同0.5mg」(一般名:デュタステリド)を発売した。男性型脱毛症治療では初の5α還元酵素1型/2型阻害薬となる。
男性型脱毛症は、思春期以降に始まり徐々に進行する、男性においてもっともよくみられる脱毛の病型で、前頭部と頭頂部の毛髪が軟毛化して細く短くなり、最終的には額の生え際が後退し、頭頂部の毛髪がなくなることが特徴。生命に影響を及ぼす疾患ではないが、外見上の印象を大きく左右するため、薄毛に悩む男性の心理的ストレスは強く、多くの患者が治療を望んでいる。
硬毛数、毛髪の太さの増加など効果確認
日本における男性型脱毛症の治療には、5α還元酵素阻害薬による内服治療及び外用育毛剤が診療ガイドラインにより推奨されている。この他には、自毛植毛術やかつら等が用いられている。
男性型脱毛症には男性ホルモンであるジヒドロテストステロン(DHT)が関与しているが、ザガーロカプセルは1型及び2型の5α還元酵素を阻害することで、DHTの生成を抑制。臨床試験において、発毛の評価指標として設定した毛髪数の増加、育毛の評価指標として設定した硬毛数及び毛髪の太さの増加など、男性型脱毛症に対する効果が確認されている。これにより、同剤は2015年9月に「男性における男性型脱毛症」の効能・効果で承認を取得していたが、委託生産先の供給体制が整わず、発売を延期していた。
なお、ザガーロの有効成分であるデュタステリドは、前立腺肥大症を効能・効果とする承認を2009年7月に取得。同年9月より「アボルブカプセル(R)0.5mg」として販売している。
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・グラクソ・スミスクライン株式会社 プレスリリース