厚生労働省は7日、化学及血清療法研究所(化血研)が製造するワクチンや血液製剤などについて、現時点では「不足しない」との見込みを示した。インフルエンザHAワクチンについても、現時点で昨シーズンの必要量を上回り確保できるとした。化血研が同日、熊本地震による被害で製造停止していた製品の製造復旧計画を公表したことを受けたもの。既に化血研は、インフルエンザHAワクチンの製造については今月上旬から再開し、その他のワクチンや血液製剤などの製品についても今月中旬から9月下旬にかけて製造を再開する見通しを示した。
化血研によると、インフルエンザHAワクチン「インフルエンザHAワクチン『化血研』」と「ニューカッスル・IB混合生ワクチン『カケツケン』」などの動物用製剤8品目については、今月上旬に製造を再開した。「インフルエンザHAワクチン『化血研』」については、被災後の一定期間、ワクチン原液の生産を停止したことから、例年よりも減産し、9月下旬をメドに供給を始める見通し。動物用製剤8品目については、一部を除き供給も再開している。