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ピロリ除菌用パック製剤「ボノサップ」「ボノピオン」を発売-武田と大塚

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2016年06月09日 PM12:30

カリウムイオン競合型アシッドブロッカー「タケキャブ錠」を含むパック製剤

武田薬品工業株式会社と大塚製薬株式会社は6月7日、ヘリコバクター・ピロリ除菌用パック製剤「(R)パック400」「(R)パック800」および「(R)パック」について、日本で発売したことを発表した。

ボノサップは、武田薬品が創製したカリウムイオン競合型アシッドブロッカー(Potassium-Competitive Acid Blocker : P-CAB)とも呼ばれる作用機序の酸分泌抑制薬である「(R)錠」(一般名:ボノプラザンフマル酸塩)と、「アモリン(R)カプセル」(一般名:アモキシシリン水和物)、および「クラリス(R)錠」(一般名:クラリスロマイシン)の3剤を組み合わせて1つのパッケージとした一次除菌用パック製剤。ボノピオンは、タケキャブとアモリン、および「フラジール(R)内服錠」(一般名:)の3剤を組み合わせた二次除菌用パック製剤である。

国内共同プロモーション契約に基づき、両社で情報活動を実施

武田薬品は、2002年からヘリコバクター・ピロリ除菌の際に用いる2剤の抗菌薬と酸分泌抑制薬「」のパック製剤を販売してきた。一方の大塚製薬は、ヘリコバクター・ピロリ感染診断システムを構築。診断から治療まで広く貢献してきた。

両社は、2014年3月末にタケキャブ錠の国内共同プロモーション契約を締結。今後は、同契約に基づき、両社が医療関係者に「ボノサップ パック400」「ボノサップ パック800」および「ボノピオン パック」の情報活動を実施し、酸関連疾患治療における医療ニーズへの貢献を目指すとしている。

ヘリコバクター・ピロリは、ヒトの胃内に存在する細菌のひとつ。主に消化性潰瘍の発症に深く関与していることが明らかになっている。ピロリの除菌療法は、主に消化性潰瘍の再発予防に有効であり、除菌後、再発率が著明に低下することから、患者にとって大きなメリットとなるとされている。(横山香織)

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