医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > ボルチオキセチン臭化水素酸塩、米国での製品名を「Trintellix」に変更-武田子会社ら

ボルチオキセチン臭化水素酸塩、米国での製品名を「Trintellix」に変更-武田子会社ら

読了時間:約 1分2秒
2016年06月07日 PM02:00

剤形、効能・効果、用法・用量の変更はなし

武田薬品工業株式会社は6月2日、同社米子会社の武田ファーマシューティカルズUSA Inc.(TPUSA社)と、デンマークのH. Lundbeck A/S(Lundbeck社)が、1日1回経口投与の大うつ病治療剤ボルチオキセチン臭化水素酸塩(一般名)の米国における製品名を変更し、「」として販売を開始したと発表した。以前の名称である「」からの剤形、効能・効果、用法・用量の変更はない。

Trintellixは、神経伝達物質セロトニン()の再取り込み阻害作用、また、1A受容体刺激作用、1B受容体の部分的刺激作用、3、1D、7受容体拮抗作用など、複数のセロトニン受容体での作用を有すると考えらる大うつ病治療剤。これらの薬力学的作用を併せ持つ、初めてかつ唯一の薬剤とされている。

製品名混同による医薬品等の取り違え予防に

同剤は、Lundbeck社が創製し、米国における臨床試験はLundbeck社と武田薬品が共同で行い、新薬承認申請(NDA)は武田薬品が行った。同剤はLundbeck社の商標であり、武田薬品が使用許諾を得ている。

2013年9月に米国食品医薬品局()より販売許可を取得しているが、両社はFDAとも協議の上、患者や医療関係者による今後の製品名混同を最小限にするため、製品名変更が最善の方法であると判断し、今回の変更を決定した。製品名変更に伴い、同剤には新たな薬剤認識番号(National Drug Code:NDC)が付与される。

 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • ウゴービ電子添文改訂、 MACE発現リスク20%低下示したP3データ反映-ノボ
  • 炎症性腸疾患に対するduvakitugの有効性・安全性の追加データ発表-仏サノフィほか
  • ミリキズマブ投与のIBD患者、多くが2年後も臨床的寛解/内視鏡的改善を維持-米リリー
  • DMDのエクソン44スキップ薬、医師主導治験でジストロフィン発現を確認-NCNPほか
  • 子宮体がん一次治療で免疫チェックポイント阻害薬とPARP阻害薬の併用「薬物療法にパラダイムシフト」
  • あなたは医療関係者ですか?

    いいえはい