■日本企業は製造技術に強み
特許庁は、2015年度の特許出願技術動向調査報告書をまとめた。アンチセンスやRNA医薬などの核酸医薬に関する特許出願件数は、米国人による出願が約50%のシェアを占め、日本人の出願は約10%と、米国に次ぐ出願件数であることが分かった。出願件数ランキングでは、バイオベンチャーのオンコセラピーサイエンスが7位と、日本から唯一トップ10入りした。次いで化学メーカーの日東電工が14位、国内製薬企業は第一三共が30位に入った。
1980年から2013年までの核酸医薬の特許出願件数は、2万8655件だった。出願人の国籍を見ると、米国が1万5339件と最も多く、約50%のシェアを占めた。日本は3094件と約10%のシェアとなり、米国人に次ぐ出願を行っていることが明らかになった。次いでドイツが2040件、中国が1330件、フランスが1033件と続いた。