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BTK阻害剤「イムブルビカ」、再発又は難治性CLL/SLLの適応で発売-ヤンセン

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2016年05月27日 PM12:00

米国と欧米を含む72の国と地域で承認済み

ヤンセンファーマ株式会社は5月25日、再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の効能・効果で、抗悪性腫瘍剤(ブルトン型チロシンキナーゼ阻害剤)「イムブルビカ(R)カプセル140mg」(一般名:イブルチニブ)を発売した。


画像はリリースより

同剤は、1日1回経口投与の新しい作用機序を有するブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)阻害剤。B細胞の成熟と生存を制御する細胞内シグナル伝達に関与する重要なタンパク質であるBTKを標的とすることで、腫瘍細胞の生存シグナルを阻害し、増殖を抑制する。

同剤は、ヤンセンファーマシューティカルズカンパニーの子会社であるCilag GmbH Internationalと、アッヴィ社の子会社であるファーマサイクリックス社が共同開発しており、)に関する効能・効果にて米国および欧州を含む72の国と地域で承認されている。

日本におけるCLL/SLL患者は白血病全体の1~2%

白血球の一種「Bリンパ球」の腫瘍であるCLLの多くは緩徐に進行する。小リンパ球性リンパ腫()はCLLと同一疾患と定義されており、Bリンパ球が腫瘤を作らずに増殖しリンパ性白血病の病態をとるものをCLL、末梢血や骨髄への浸潤がなくリンパ節腫大を認めるものがSLLとされている。日本におけるCLL/SLLの総患者数は白血病全体の1~2%で、男性に多くみられ、その診断時年齢は67~72歳で、稀な疾患と言われている。

現在、日本においては、CLLに対して行われている既存の薬物治療後、病勢進行が認められた患者に有効な治療法は限られている。イムブルビカは日本におけるCLL治療の新たな治療選択肢として期待される。ヤンセンは、同剤の承認条件として定められている特定使用成績調査()を通じて、安全性および有効性に関するデータを早期に収集。同剤の適正使用を推進するとしている。

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