医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > テクノロジー > 開腹手術向けデバイス「サンダービート エクステンディッドジョー」を新発売-オリンパス

開腹手術向けデバイス「サンダービート エクステンディッドジョー」を新発売-オリンパス

読了時間:約 1分8秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2016年05月23日 PM02:00

迅速な切開性能と高い血管封止性能という2つの特徴

オリンパス株式会社は5月19日、開腹手術用の「 エクステンディッドジョー」(英文名:THUNDERBEAT Open Extended Jaw)の販売を、5月20日より国内で開始すると発表した。


画像はリリースより

同製品は、内視鏡外科手術や開腹手術で、血管封止や組織の切開・剥離などに使われるエネルギーデバイス「サンダービート」(英文名:THUNDERBEAT)のラインアップの1つ。サンダービートは、超音波振動エネルギーとバイポーラエネルギーの2種類のエネルギーを同時に出力することにより、迅速な切開性能と高い血管封止性能という2つの特徴を併せ持った外科手術用デバイス。バイポーラエネルギーの単独出力による止血操作や、組織の把持や剥離という手術操作を1本で行えることで、手術時間の短縮を目指しているという。

プローブの長さと形状を工夫、ハンドルの傾斜を拡大

今回発売を開始する「サンダービート エクステンディッドジョー」は、プローブと呼ばれる先端部分の長さと形状を工夫。長さは従来製品より25%延長されたことで、一度につかめる組織の量が増加したため、迅速な切開が可能になった。また、カーブが約2倍となり、先端の視認性と、目的とするまた、開腹手術用に特化したハンドルのデザインで、アングル(傾斜)を従来製品より20度拡大。体内のより深い部分へアプローチする際も、術者のひじや手首の負担を軽減し、自然な体勢での手術をサポートするという。

なお、このデバイスは下部消化管、、泌尿器科などの骨盤腔内手術など、一般外科手術全般に適した製品。システム本体の「サージカル ティシュー マネジメント システム」、「高周波焼灼電源装置 ESG-400」と組み合わせて使用する。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 テクノロジー

  • モバイル筋肉専用超音波測定装置を開発、CTのように広範囲描出可能-長寿研ほか
  • ヒトがアンドロイドの「心」を読み取り、動きにつられることを発見-理研
  • 生活習慣病の遺伝的リスクと予防効果の関係、PRS×AIで評価-京大ほか
  • 精神的フレイル予防・回復支援「脳トレシステム」開発-愛知産業大ほか
  • ChatGPTと放射線科医、骨軟部放射線領域の診断精度を比較-大阪公立大ほか