迅速な切開性能と高い血管封止性能という2つの特徴
オリンパス株式会社は5月19日、開腹手術用の「サンダービート エクステンディッドジョー」(英文名:THUNDERBEAT Open Extended Jaw)の販売を、5月20日より国内で開始すると発表した。
画像はリリースより
同製品は、内視鏡外科手術や開腹手術で、血管封止や組織の切開・剥離などに使われるエネルギーデバイス「サンダービート」(英文名:THUNDERBEAT)のラインアップの1つ。サンダービートは、超音波振動エネルギーとバイポーラエネルギーの2種類のエネルギーを同時に出力することにより、迅速な切開性能と高い血管封止性能という2つの特徴を併せ持った外科手術用デバイス。バイポーラエネルギーの単独出力による止血操作や、組織の把持や剥離という手術操作を1本で行えることで、手術時間の短縮を目指しているという。
プローブの長さと形状を工夫、ハンドルの傾斜を拡大
今回発売を開始する「サンダービート エクステンディッドジョー」は、プローブと呼ばれる先端部分の長さと形状を工夫。長さは従来製品より25%延長されたことで、一度につかめる組織の量が増加したため、迅速な切開が可能になった。また、カーブが約2倍となり、先端の視認性と、目的とするまた、開腹手術用に特化したハンドルのデザインで、アングル(傾斜)を従来製品より20度拡大。体内のより深い部分へアプローチする際も、術者のひじや手首の負担を軽減し、自然な体勢での手術をサポートするという。
なお、このデバイスは下部消化管、婦人科、泌尿器科などの骨盤腔内手術など、一般外科手術全般に適した製品。システム本体の「サージカル ティシュー マネジメント システム」、「高周波焼灼電源装置 ESG-400」と組み合わせて使用する。
▼関連リンク
・オリンパス株式会社 ニュースリリース