日本化学療法学会、日本感染症学会、日本薬学会、日本医療薬学会等の医学・薬学系8学会は、抗菌薬の適正使用を支援するための提言を、5日付で厚生労働、文部科学の両大臣に提出した。新規抗菌薬の開発が停滞する中、耐性菌対策を改めて見直すことが緊急課題と指摘。国に対して、薬剤師の育成をはじめとする適正使用の支援体制作りを求めると共に、これまで製薬企業が抗菌薬の適正使用で培ってきたリソースを活かした連携体制の構築が望まれるとした。
カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)など、新たな薬剤耐性菌の出現が世界的な問題となっている中、日本政府は今月に「薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン」をまとめ、閣議決定した。耐性菌を感染者から広げないようにし、安易に抗菌薬を使用させない適切な管理を行う対策が求められている。