股関節周囲の骨密度なども測定可能に
GEヘルスケア・ジャパン株式会社は4月14日、日本で開発された骨粗しょう症に対応するX線骨密度測定装置「PRODIGY Fuga」(プロディジー フーガ)を4月15日より販売開始したと発表した。
画像はリリースより
同機は、2004年に発売を開始した、マルチスライス方式を採用した「PRODIGY」の後継モデルで、膝関節周囲の骨密度測定や小児骨密度測定の新規アプリケーションを含むenCORE Version16と新検出器LYSOシンチレータを搭載している。
骨粗しょう症診断のスタンダードである腰椎、大腿骨の骨密度測定だけでなく、大腿骨の強度解析、全身骨密度と体組成測定、人工股関節周囲の骨密度計測などのアセスメント機能、さらに前回測定領域部位や画像を利用したポジショニングの再現性向上機能に対応している。
検査時間短縮や低被曝で患者の負担も軽減
また、標準的な測定での腰椎、大腿骨近位部の被曝量は37μGyで、通常の胸部一般レントゲンの約1/6程度にとどまり、「腰椎・大腿骨の一括ポジショニング→腰椎・大腿骨の一括測定⇒自動一括解析」という3ステップで一連の検査を完了できるため、検査時間短縮による効率化や患者の負担軽減も期待できるという。
日本は超高齢社会に突入しており、骨粗しょう症をはじめ、変形性関節症、ロコモティブシンドローム、加齢による筋肉減少のサルコペニア、さらに高齢者が筋力や活動が低下している虚弱状態を表すフレイルへの注目も高まり続けている。一方、1300万人に上ると推定されている骨粗しょう症患者では、正式な診療を受けているのは20%ほどにとどまるといわれている。
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・GEヘルスケア・ジャパン株式会社 プレスリリース