MSDが製造販売を担当、大鵬薬品はMSDと共同プロモーションを実施
MSD株式会社と大鵬薬品工業株式会社は4月11日、同社が承認申請中の免疫チェックポイント阻害剤(抗PD-1抗体)「ペムブロリズマブ」(一般名)の日本におけるコ・プロモーション契約を締結したと発表した。
ペムブロリズマブは、抗腫瘍作用を有する活性リンパ球に主に発現するPD-1受容体と結合し、主に腫瘍細胞に発現するリガンドPD-L1およびPD-L2の相互作用を阻害するヒト化モノクローナル抗体。PD-1受容体リガンド相互作用を阻害することによって、抗腫瘍免疫応答を含むPD-1経路を介する免疫応答の抑制を解除する。
今回締結された契約に基づき、ペムブロリズマブの製造販売はMSDが行い、大鵬薬品は、MSDと共同してプロモーションを行うという。
「先駆け審査指定制度」施行後初の対象品目の1つに指定
ペムブロリズマブについては、MSDが2015年12月22日に、切除不能または転移性の悪性黒色腫に対する効能・効果について、さらに2016年2月29日には、切除不能な進行または再発の非小細胞肺がんに対する効能・効果についての製造販売承認申請を行った。
また、膀胱がん、肺がん、乳がん、胃がん、頭頸部がん、多発性骨髄腫、食道がん、大腸がん、ホジキンリンパ腫、進行性固形がんについても臨床試験が進行中。2015年10月27日には、治癒切除不能な進行・再発の胃がんに対する効能・効果について、厚生労働省から「先駆け審査指定制度」施行後初めての対象品目の1つに指定されている。
両社は、がん治療の新たな選択肢として期待される同剤の共同プロモーションによる緊密な協働関係を築き、患者と医療従事者に一層の貢献をしていきたいとしている。
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・MSD株式会社 ニュースリリース