約250施設が参加、mHSPC患者約1,100名を組み入れ
アステラス製薬株式会社は3月25日、米メディベーション社と共同で開発・販売を行っている経口アンドロゲン受容体阻害剤「XTANDI/イクスタンジ」(一般名:エンザルタミド)について、転移性ホルモン感受性前立腺がん(mHSPC)患者を対象とした第3相「ARCHES試験」を開始したと発表した。
今回行われるARCHES試験(AR Inhibition with ChemoHormonal Therapy in Men with MEtastatic Castrate Sensitive Prostate Cancer)は、同社が主導する国際共同無作為化二重盲検プラセボ対照第3相試験。約250施設が参加し、mHSPC患者約1,100名を組み入れる予定としている。
アンドロゲン除去療法に加え、エンザルタミドまたはプラセボを投与
主要評価項目は、画像診断による無増悪生存期間であり、これは、無作為化から、独立中央判定による画像診断上の進行または死亡のうち、いずれかの事象が最初に起きるまでの期間と定義されている。アンドロゲン除去療法(ADT)に加え、エンザルタミド160mgを1日1回経口投与した群とプラセボを投与した群で比較し、有効性および安全性を評価する予定。
前立腺がんは、世界で男性が罹患する中で2番目に多い疾患。mHSPC患者においては現在、男性ホルモンであるアンドロゲンの量を減らすADTが標準療法となっている。
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・アステラス製薬株式会社 プレスリリース