厚生労働省は28日、第101回薬剤師国家試験の結果を発表した。受験者数1万4949人のうち、合格者は過去最多の1万1488人で、合格率は76.85%だった。合格者数は、前回より1732人増え、合格率も前回から約14ポイントほど上昇した。合格率上昇は、直近2回の国試に比べ、試験問題の難易度が下がったことが主な要因と見られるが、厚労省は、基礎問題などで、医療現場で必ずしも必要とはいえない知識を問う設問があったとの指摘を踏まえ、「薬剤師として本当に必要な知識を問う問題が増えたためではないか」としている。
国試は、1万6658人が出願し、1万4949人が受験した。6年制新卒者について、出願者数と実際に受験した学生の数を設置主体別で比較すると、国立大学では474人の出願者数に対し、受験者数は470人。公立大学は同様に218人、216人だった。しかし、私立大学は8933人の出願者数に対し、受験したのは7556人で、1377人もの学生が“何らかの理由”によって受験を取りやめている。