フォルテオや販売網を一本化したサインバルタが牽引
日本イーライリリー株式会社は3月24日、都内で会見を行い、2015年度の売上高が対前年比13%増となる2359億円に達したことを発表した。主力製品では、骨粗しょう症治療薬「エビスタ」が微減となった他は軒並み前年度比プラスに。「フォルテオ」や「ストラテラ」、販売網を一本化した「サインバルタ」が対前年比二ケタ成長となり、業績に貢献した。
代表執行役社長 パトリック・ジョンソン氏
同社は2015年度中に、SGLT2阻害薬「ジャディアンス」や週1回投与のGLP-1受容体作動薬「トリルシティ」、抗悪性腫瘍薬「サイラムザ」など4剤で新規上市、「サインバルタ」における線維筋痛症に伴う疼痛での適応追加など、2剤で適応/剤形追加承認を取得していた。
2016年は乾癬治療薬で皮膚疾患領域に参入、鳥居薬品との提携も
2016年度以降に上市/適応追加が期待されている薬剤として、乾癬治療薬「イキセキズマブ」、「サイラムザ」の非小細胞肺がんならびに大腸がんへの適応拡大、「サインバルタ」の慢性腰痛症に伴う疼痛への適応拡大がある。中でも、同社にとって初の皮膚疾患領域への参入となる 「イキセキズマブ」については、鳥居薬品株式会社と戦略的販売提携を締結している。
同社代表執行役社長のパトリック・ジョンソン氏は「今後も患者さんのアンメットニーズに応えていくことで、2020年までに売上で国内トップ10入りを目指す」と語った。
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・日本イーライリリー株式会社 プレスリリース