すべてのタイプのC型慢性肝炎ウイルスに効果を検討
アッヴィ合同会社は3月14日、ジェノタイプ1~6(GT1~6)型のC型慢性肝炎ウイルスに感染した日本人患者を対象とする第3相試験を順次開始していることを発表した。
同試験は、C型肝炎治療レジメン、NS3/4Aプロテアーゼ阻害剤「ABT-493」およびNS5A阻害剤「ABT-530」による経口剤のみの1日1回投与、リバビリン非併用における有効性および安全性を検討するもの。多施設共同試験で、無作為に選ばれた患者に対し、非盲検下での検討を実施。有効性の主要評価項目は、投与12週後の継続的なウイルス学的著効率(SVR12)となる。
経口剤のみの1日1回投与、治療選択肢拡大に向け
ABT-493は、アッヴィとEnanta Pharmaceuticals社が、現在も進行中のC型肝炎ウイルスプロテアーゼ阻害剤およびプロテアーゼ阻害剤を含むレジメンの共同研究で発見された。
同社のC型肝炎臨床開発プログラムは、すべてのジェノタイプを標的とする経口剤のみの1日1回投与の治療選択肢を検討することにより、C型慢性肝炎患者の臨床診療の発展を目標としている。
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・アッヴィ合同会社 プレスリリース