選挙後に会見した山本氏は、勝因について、「現執行部がこの2年間で進めてきたことが、評価されたと思っている」と分析。100票を獲得できたことについては、「率直に言えばうれしかった」とし、2年前の会長選で、当時の児玉孝会長と一騎打ちになった時の得票数が89対60だったことにも触れ、「票差を考えると、少しは信用されたのではという思いがする」と語った。
ただ、「100票を取ったからといって奢っていては会務は進まない。50人は疑問符が付いており、浮かれているわけにはいかない」とも述べ、「100票の重さを自分なりにかみしめ、奢らず、高ぶらずということを頭に置きながら、今後2年間の会務運営を進めていきたい」と引き締めた。
また、2年前に会長に当選した際、公約の一つとして掲げていた、他団体との関係改善を含め、「広く会員の声が聞ける体制の中で、仕事を進めていきたい」と強調。
他団体との関係をめぐっては、12日のブロック代表質問で、東北の代議員から、日薬という一つのチームにおいて監督の役割を担っている山本会長に対し、「納得いかないジャッジがあったらその場で抗議して、チームを守る姿勢を示してもらいたい」との要望が出ていたことにも言及し、「(激しく抗議して)監督が退場になってしまうと試合にならなくなる。薬剤師の立ち位置を考えながら、きちんと主張すべきことは主張していきたい」との考えを示した。
副会長候補選挙で当選した5人のうち、森氏が最多の129票を獲得。乾氏の112票、石井氏の99票、田尻氏の97票、鈴木氏の96票と続いた。前田泰則氏(広島・65歳)は61票、曽布川和則氏(静岡・65歳)は52票、岩月進氏(愛知・60歳)は39票で落選した。
8人が立候補した副会長選は混戦と見られたが、ふたを開けてみれば常務理事から昇格する田尻氏以外、続投という結果となった。