JAK阻害剤としては初となる1日1回経口投与の関節リウマチ治療薬に
ファイザー株式会社は3月3日、米ファイザー社がヤヌスキナーゼ(JAK)阻害剤としては初となる1日1回経口投与の「ゼルヤンツ(R)XR(一般名:トファシチニブ クエン酸塩)11mg徐放製剤」について、メトトレキサート(MTX)で効果不十分またはMTXに不耐性となった中等症から重症の関節リウマチ(RA)患者に対する治療薬として米国食品医薬品局(FDA)より承認を取得したと発表した。
ゼルヤンツ/ゼルヤンツXRは、注射や点滴の必要がなく、MTX併用の有無に関わらず使用することができるJAK阻害剤。現在、ゼルヤンツは1種類以上の疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARDs)が奏効しなかった中等症から重症までのRAのセカンドライン療法として、世界45か国以上で承認されている。
米国リウマチ学会の2015ガイドラインにJAK阻害剤として唯一掲載
ゼルヤンツの有効性と安全性については、中等症から重症のRA患者約6,200人を対象とした臨床試験で検証されており、グローバルな臨床開発プログラムにおいて19,400患者年以上の投与実績がある。また、米国リウマチ学会の2015年関節リウマチ治療ガイドラインにJAK阻害剤として唯一掲載されている。
なお、日本国内において「XELJANZ」は、「ゼルヤンツ錠」として、製造販売をファイザーが、販売を武田薬品工業株式会社が行っている。
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・ファイザー株式会社 プレスリリース