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大腸ビデオスコープ「OLYMPUS PCF-H290Z」を発売、細径で高画質・広い視野・高倍率を追求-オリンパス

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2016年03月03日 PM01:00

観察のしやすさ、挿入性と患者の負担軽減が課題の大腸内視鏡検査

オリンパス株式会社は3月1日、大腸がんなどの検査・治療に使用される大腸ビデオスコープ「EVIS LUCERA ELITE 大腸ビデオスコープ OLYMPUS PCF-H290Z シリーズ」を、国内で販売開始すると発表した。


画像はリリースより

大腸は4つの急峻な屈曲部と、約120~150cmの長さを持ち、さらに内部にはひだが多くあり、隈なく観察をするのは容易ではない。内視鏡による検査・治療においては、観察のしやすさ、挿入性と患者の負担軽減が課題だ。

同社は、2012年11月に内視鏡ビデオスコープシステム「EVIS LUCERA ELITE」を市場に導入して以来、 高精彩画像で通常観察・近接拡大観察をボタン1つで切り替える機能が搭載されたスコープ、経鼻挿入も可能な極細の高画質なスコープなどを順次発売。スコープのラインアップを拡充してきた。また、課題である内視鏡の操作性の向上や、患者の苦痛軽減を目指した機能の開発にも取り組んでいた。

ハイビジョン対応、170度の視野角で観察をサポート

今回発売した同製品の最たる特徴は、ハイビジョン画質と広い視野。近接した状態でも高い観察性能を発揮高画質と170度の広い視野角を実現している。広範囲の観察ができるので、粘膜に隠れた病変部の発見をサポートするのに適しているという。また、明るくなった「狭帯域光観察」(NBI)との組み合わせにより、病変の早期発見に努めている。

さらに、内視鏡の操作者の利便性を考え、拡大観察時の内視鏡の操作性の向上拡大観察を行う際に、ズームレバーの動きに対しての急な倍率変化を抑制したことで、倍率を合わせやすくしたという。

そのほか、挿入性向上と苦痛の低減に貢献する3つの機能として、屈曲した形状の大腸でスムーズな挿入を行えるよう、腸壁にスコープが当たると自然に曲がる「受動湾曲」機能、大腸の形状や長さによって操作者の手元側の力をより効率的に先端に伝えるための「高伝達挿入部」、そして手元で挿入部の硬度を変えられる「硬度可変」機能を搭載。これにより、検査効率の向上と患者の苦痛の軽減に貢献している。

同社はこの製品を通じて、観察性能の全体的な向上を目指し、さらには内視鏡の操作性・挿入性の向上と苦痛の低減をサポートしていきたいとしている。

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