「ボノサップパック400、同800」および「ボノピオンパック」の製造販売承認
武田薬品工業株式会社と大塚製薬株式会社は2月26日、両社が国内共同プロモーション契約を締結している酸関連疾患治療剤「タケキャブ(R)錠」(一般名:ボノプラザンフマル酸塩)を含むヘリコバクター・ピロリ一次除菌用パック製剤について、厚生労働省から製造販売承認を取得したと発表した。今回承認を取得したのは、ヘリコバクター・ピロリ除菌用パック製剤「ボノサップ(R)パック400、同800」および「ボノピオン(R)パック」。
ボノサップは、武田薬品が創製したカリウムイオン競合型アシッドブロッカー(Potassium-Competitive Acid Blocker : P-CAB)とも呼ばれる作用機序の酸分泌抑制薬である「タケキャブ錠」と、「アモリン(R)カプセル」(一般名:アモキシシリン水和物)、および「クラリス(R)錠」(一般名:クラリスロマイシン)の3剤を組み合わせて1つのパッケージとした一次除菌用パック製剤である。
一方、ボノピオンは、タケキャブとアモリン、および「フラジール(R)内服錠」(一般名:メトロニダゾール)の3剤を組み合わせた二次除菌用パック製剤だ。
患者の服薬アドヒアランス向上と、医療関係者の利便性向上を期待
ヘリコバクター・ピロリ除菌の際に用いる2剤の抗菌薬と、強力かつ持続的な酸分泌抑制作用を示すタケキャブを、1日服用分ごとに1シートにまとめた同パック製剤は、患者の服薬アドヒアランス向上を通じて、各薬剤を確実に服用させることを目的に開発された。医療関係者の利便性の向上も期待でき、両社は国内における除菌療法に、より一層貢献していけると考えている。
なお、2014年3月末に締結した武田薬品と大塚製薬のタケキャブ錠の国内共同プロモーション契約では、武田薬品が大塚製薬から契約一時金200億円と承認時マイルストンを受け取ること、大塚製薬は武田薬品から売上に応じた一定の対価を受け取ることが公表されている。
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・武田薬品工業株式会社 ニュースリリース