厚生労働省は26日、検体測定室の届け出状況と薬局やドラッグストア等で測定されている項目別の検体測定室数を公表した。1月1日現在で検体測定室の運営件数は1160件。最も多く測定されていた項目はHbA1cで68.8%、次いで血糖が58.8%との結果で、糖代謝関連の簡易検査を行っている検体測定室が約6~7割と多数を占めた。
厚労省によると、検体測定室の届け出状況は1月1日現在で1160件(46都道府県)となった。届け出のあった検体測定室のうち、1141件(98.4%)とほとんどは薬局・薬店、ドラッグストアが占め、その他は駅構内等の商業施設となっている。
この日開かれた医政関係主管課長会議では、測定項目別の検体測定室が公表された。
最も測定している項目が多かったのが、HbA1cで798カ所(68.8%)と約7割を占め、次いで血糖が682カ所(58.8%)と約6割に達するなど、糖代謝関連が多く測定されていた。
そのほか、中性脂肪が628カ所(54.1%)、HDLが625カ所(53.9%)、LDLが588カ所(50.7%)と、脂質代謝関連の項目も多く測定されている。
これに対し、肝機能関連の項目を測定している検体測定室は、AST(GOT)が113カ所(9.7%)、ALT(GPT)が113カ所(9.7%)、γ-GT(γ-GTP)が112カ所(9.7%)と、約1割にとどまった。
都道府県別に検体測定室の届け出数を見ると、1月1日現在で最多は、石川県の159カ所、次いで福島県130カ所、東京都79カ所、佐賀県75カ所、茨城県59カ所、千葉県55カ所と続き、石川県と福島県で全国の検体測定室のうち約25%を占めた。