全国47都道府県で実施された2015年度の登録販売者試験の総受験者数は4万9695人で、合格者は2万2854人となった。各都道府県の発表数値をもとに薬事日報社が集計した。今回の15年度試験から「1年の実務経験」という要件が廃止されたことも影響してか、受験者は前年度比で58.5%増(1万8340人増)となった。合格率は46.0%で、前年度より2.5ポイント増加した(総受験者数、合格者数はいずれも延べ人数)
15年度試験の各都道府県別合格率で最も高かったのは、岩手県で66.2%、次いで北海道65.0%、秋田県64.2%、宮城県58.8%、青森県58.2%の順だった。北海道、東北エリア全道県で50%を超えるなど、高い数値となった。
15年度試験の各都道府県別合格率で最も高かったのは、岩手県で66.2%、次いで北海道65.0%、秋田県64.2%、宮城県58.8%、青森県58.2%の順だった。北海道、東北エリア全道県で50%を超えるなど、高い数値となった。
一方、合格率が最も低かったのは、愛媛県の22.6%に続き、高知県26.1%、香川県27.5%、徳島県29.9%、島根県30.4%と四国エリアに集中した。
受験者数が最も多かったのは、東京都の5169人で、前年度比で1221人増となった。前年度と比べて受験者数の増加幅が大きかったのは大阪府で、1635人増加した。
これに対し、受験者数が前年度比でマイナスとなったのは富山県となった。前年度まで年2回だった試験を今年度から1回のみとしたことから、受験者数は2121人減となった。
また、実際の試験実施に当たっては、九州地区で試験直前に一部試験問題の差し替えを行う事態が発生したものの、大きな混乱はなく推移した模様だ。
登録販売者試験は、08年度の試験開始から今年度で8年目を迎えるが、累計の登録販売者試験合格者数は、今年度を含め延べ人数で17万6000人以上(本社集計)に達している。
今年度以降の試験合格者は、販売従事登録を行い、薬剤師や店舗管理者となる登録販売者の管理・指導のもとで医薬品販売に従事できる。さらに5年以内に通算2年の実務経験を経れば店舗管理者にもなれる。