中央社会保険医療協議会は22日、さいたま市で公聴会を開き、2016年度診療報酬改定に対する意見を医療関係者、保険者、患者等10人から聞いた。薬剤師を代表して、保険薬局の立場から意見を述べた斉藤祐次氏(灰屋薬局・埼玉県薬剤師会副会長)は、骨子に盛り込まれている「大型門前薬局等に対する評価の適正化」について、大型のチェーン薬局のみが対象となるような要件設定を求めた。また、評価の対象となっている、かかりつけ薬剤師・薬局に対しては、「適切な評価と制度の周知」を要望した。
改定の骨子では、いわゆる大型門前薬局などを念頭に、現行の処方箋受付回数および特定の医療機関にかかる処方箋による調剤割合に基づく調剤基本料の特例対象範囲を拡大する方針が示されている。