クアルコム・ライフ社、テクノロジー・ソリューションを提供
スイスのノバルティスは1月19日、COPD治療薬の吸入器「ブリーズへラー(R)」の使用データをほぼリアルタイムで取得できるようにするため、クアルコム社と提携することを発表した。
ブリーズへラーとは、同社のCOPD治療薬である「オンブレス(R)ブリーズヘラー」、「シーブリ(R)ブリーズヘラー」、および最先端のLABA/LAMA治療薬である「ウルティブロ(R)ブリーズヘラー」に用いられている専用吸入器。吸入抵抗が少ないため、気流制限の程度がさまざまな患者に適したデバイスであり、患者が薬剤を正しく吸入できたかどうかを「見る」「聞く」「感じる」ことで確認できるよう設計されている。
今回の提携分野は、ブリーズヘラーのデジタル・イノベーション。提携により、クアルコム社の子会社であるクアルコム・ライフ社が、次世代のブリーズへラーのコネクティビティのためのテクノロジー・ソリューションを提供する。
2019年に発売予定、服薬アドヒアランス向上に期待
次世代ブリーズへラーは、患者が吸入器の使用についての自分自身のデータにほぼリアルタイムでアクセスすることを可能にするもの。吸入器中に搭載された小型・使い捨て・低電力消費モジュールは、吸入器の使用状況、使用時間、ならびに患者と医師のための追加関連情報を検出・レポートすることができる。
また、このモジュールは、当該データを患者のスマートフォンとノバルティスのCOPDモバイルアプリケーションに送信する。このデータはクラウドに送られ、患者と医療担当者がCOPDの状態をモニターすることを可能にする。吸入器は組み立て不要であるため、患者の負担も少ないという。
吸入器の使用データがほぼリアルタイムでアクセス可能となることで、慢性疾患を患者自身が容易に自己管理できるようになり、服薬アドヒアランスの向上につながることが期待される。次世代ブリーズへラーは、2019年に発売する予定。
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・ノバルティス ファーマ株式会社 プレスリリース