2016年7月17日以降、「ディフェリンゲル0.1%」販売
マルホ株式会社は1月18日、スイスのGalderma Pharma S.A.(ガルデルマ)と、ざ瘡や酒さ治療などの皮膚科向け医療用医薬品の国内での開発および販売に関する包括的提携について合意したことを発表した。
ガルデルマは、スイス・ローザンヌに本社を置く、皮膚科に特化した製薬企業。創業は1961年、現在100か国で製品を提供しており、皮膚科領域において幅広いポートフォリオを所有している。
今回の提携により、マルホは、ガルデルマの尋常性ざ瘡治療剤「ディフェリン(R)ゲル0.1%」を2016年7月17日以降に販売。また、現在、日本で承認申請中の尋常性ざ瘡の外用治療薬(海外販売名:EPIDUO(R))を承認取得後に販売する。さらに、酒さに伴う顔面紅斑の外用治療薬(海外販売名:MIRVASO(R)など)、頭皮の尋常性乾癬治療薬(海外販売名:CLOBEX(R))の日本での開発と販売を実施。これらは海外ではガルデルマが開発し、すでに多くの国で承認・販売されている。
日本での開発および商業化の優先的評価権保有
加えて、マルホはガルデルマが有するパイプラインの日本における開発および商業化の優先的評価権を有するとしている。
マルホは、日本でのざ瘡や酒さ治療薬の品揃えを強化し、皮膚疾患に悩む患者の症状に応じた新しい治療薬を皮膚科医に提供することで、これらの患者に対して更なる貢献ができるものと期待を寄せている。
なお、EPIDUOは、過酸化ベンゾイル2.5%およびアダパレン0.1%を含有するゲル剤(配合剤)で、尋常性ざ瘡を対象とした治療薬。日本ではガルデルマの日本法人が2015年6月に製造販売承認を申請している。米国では2008年に承認、2009年に販売、仏国では2008年承認・販売されるなど欧米を含む広い国・地域で使用されている。MIRVASOは、ブリモニジン酒石酸塩0.33%を含有するゲル剤で、酒さを伴う紅斑を対象とした治療薬。2013年8月に米国で承認され、現在では30か国以上で販売。CLOBEXは、クロベタゾールプロピオン酸エステル0.05%を含有する頭皮用外用剤。米国では成人の中等症から重症の尋常性乾癬を対象とした治療薬として2004年に承認され、現在では50か国以上で販売されている。
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・マルホ株式会社 プレスリリース