グローバルロジスティクス戦略の見直しにより意思決定
エーザイ株式会社は12月18日、同社の医薬品製造・販売連結子会社であるサンノーバ株式会社(持株比率79.5%)の医薬品製造販売事業を吸収分割の方法により、サンノーバが新たに設立する子会社に承継させた上で、新会社の発行済株式の全部をアルフレッサ ホールディングス株式会社に譲渡する旨の事業承継の契約を締結したと発表した。
サンノーバは、1923年に医薬品の開発と製造を目的に「三生製薬株式会社」として創業し、1965年にエーザイ子会社となった。1999年には、社名を「サンノーバ株式会社」とし、医療用医薬品やジェネリック医薬品、一般用医薬品、医薬部外品について、顆粒剤、散剤、錠剤、液剤、軟膏、クリーム、ローションといった多様な剤形の製造に対応できるPIC/S GMP準拠の医薬品製造会社として、エーザイのデマンドチェーンシステムの一翼を担ってきた。
エーザイは、事業環境が大きく変わる中で今後想定される同社製品ポートフォリオの変化を踏まえ、グローバルロジスティクス戦略の見直しを進めた結果、サンノーバの事業をアルフレッサ ホールディングスに事業承継することを意思決定したとしている。
2016年3月31日に吸収分割、同年4月1日に株式譲渡
譲渡先であるアルフレッサ ホールディングスは、完全子会社であるアルフレッサ ファーマ株式会社を中心に医薬品受託製造事業の強化を進めており、今回の事業承継はサンノーバの持続的成長とさらなる発展につながるとしている。
現在、サンノーバで製造しているエーザイグループの製品は、サンノーバの事業を吸収分割により承継する新会社での委託製造を継続し、協力関係を維持するという。
事業承継の方法としては、サンノーバ(分割会社)の完全子会社(新会社)を設立し、2016年3月31日付で吸収分割により分割会社の医薬品製造販売事業を新会社へ承継させたうえで、同年4月1日付で分割会社が有する新会社の全株式をアルフレッサ ホールディングスへ譲渡することを予定している。
なお、新会社(承継会社)の商号は吸収分割の効力発生日以降に「サンノーバ株式会社」に変更し、分割会社は株式譲渡後に清算予定。
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・エーザイ株式会社 ニュースリリース