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【厚労省】薬剤師 2.9%増の28.8万人-“空白の2年”からやや持ち直す

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2015年12月21日 AM11:00


■厚労省調査

厚生労働省は17日、2014年「医師・歯科医師・薬剤師調査」の結果を発表した。14年末時点の薬剤師の届け出は28万8151人で、2年前の前回調査に比べ8099人、2.9%増加した。人口10万対薬剤師数は226.7人で、前回より7.1人増加した。薬学教育6年制への移行に伴い、卒業生が激減した“空白の2年間”などが影響し、2年前の前回調査では1.3%増にとどまっていたが、やや持ち直した格好。ただ、00年以降、維持されていた「平均5~6%増」には届いていない状況だ。

調査は、14年12月31日現在の医師、歯科医師、薬剤師が保健所に提出した届出票を集計したもの。

薬剤師が主に従事している業務の種別を見ると、「薬局」が16万1198人で全体の55.9%を占め、前回から8186人、5.3%増加した。大手チェーン薬局の出店攻勢などに伴う薬局数の伸びを裏づけているともいえる。

「医療施設」の従事者は5万4879人(全体の19.0%)で、前回より2175人、4.1%増加した。そのうち、「病院」は4万8980人(17.0%)、「」は5899人(2.0%)だった。

「大学」は5103人で、前回に比べ146人減り、「医薬品関係企業」は4万3608人で1504人減少した。このうち、ドラッグストアなどの「医薬品販売業」は、1万2846人で、1004人(前回調査より7.2%)の減少。登録販売者が増えたことなどが影響しているとみられる。「衛生行政機関または保健衛生施設」は6576人で133人増加している。

28万8151人を男女別に見ると、男性が11万2494人(総数の39.0%)、女性が17万5657(61.0%)だった。

平均年齢は45.9歳。年齢階級別に見ると、「30~39歳」が7万3470人(25.5%)と最も多く、次いで「40~49歳」の6万8511人(23.8%)、「50~59歳」の5万9849人と続いた。

薬局・医療施設に従事する人口10万対薬剤師数は170.0人で、前回調査より161.3人、8.7人増加した。都道府県(従業地)別に見ると、徳島県が210.9人と最も多く、次いで東京都207.1人、兵庫198.2人となっており、最も少なかったのは沖縄県の131.0人だった。

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