どのようなシーンでも手軽に血糖値測定が可能
ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社メディカル カンパニーは12月11日、糖尿病患者向け血糖自己測定器「ワンタッチベリオ(R)IQ」を発売した。
画像はリリースより
国内の糖尿病有病者の割合は男性が全体の16.2%、女性が9.2%(厚生労働省「2013年国民健康・栄養調査」)。糖尿病治療では、手足の感覚障害や視力低下、脳梗塞や心筋梗塞などの合併症を予防するために血糖コントロールが重要で、中でも死に至るリスクをもたらす可能性がある低血糖を避けることが求められている。米国糖尿病学会が発表した研究結果によると、50%以上の低血糖は血糖自己測定値の分析から予測できることが示唆されている。
今回発売の「ワンタッチベリオIQ」は、患者が血糖コントロールを無理なく継続できるように、外出時などどのようなシーンでも手軽に血糖値の測定ができることをコンセプトに開発。「出かける時に測定器が邪魔になる」「測定時は周りの目が気になる」といった患者の悩みを解決するため、従来の血糖測定器には見られなかったスタイリッシュなデザインを採用し、持ち運びに便利なコンパクトサイズに一新したという。
過去の測定結果を基に低血糖、高血糖になりやすい時間通知
一般的に、コンパクトになると表示画面も小さく見づらくなることがあるが、「ワンタッチベリオIQ」ではこれまでと同様、数値や記号だけでなく、日本語で文字を大きくはっきり表記することにこだわった。英語表示や記号表示では分かりにくいメッセージやエラー表示なども、日本語で表示することによって誤認を防止。高齢の患者も、安心して使えるのが特徴だ。
また、同測定器では1回の充電で約3~4カ月間測定が可能な充電式電池を初めて採用したほか、センサー挿入口にはLEDライトを設置。夜間など薄暗い環境でも指先を明るく照らすことができるようにした。
さらに、過去の測定結果から患者自身の血糖値の傾向を自動で検出し、低血糖や高血糖になりやすい時間帯を知らせる「パターンメッセージ機能」を新たに搭載。例えば、「低血糖を起こしたくない」「低血糖が怖くて多めに食べてしまう」と考える患者においては、同測定器で血糖値の「低めパターン」を知ることで、自身の生活行動を変えるきっかけとなり、より良い血糖コントロールをサポートするとしている。