厚生労働省は11日、後発品318品目を薬価基準に収載する。品目数は、今年6月の前回収載の547品目から229品目減った。医療安全等の観点から販売名称を変更した代替新規の品目が187品目減ったことが主な要因とされる。初の後発品収載は、抗うつ剤「塩酸セルトラリン」(ジェイゾロフト=ファイザー)など12成分164品目。新規収載希望が10品目を超えた内用薬を先発品薬価の「0.5がけ」とするルールは、「塩酸セルトラリン」、血圧降下剤「バルサルタン/アムロジピンベシル酸塩」(エックスフォージ=ノバルティスファーマ)の2成分67品目に適用された。
薬価収載の対象となったのは、今年8月17日までに薬事承認された医薬品。収載希望は327品目だったが、局方名収載等により1品目が告示不要となり、安定供給や特許抵触へ懸念が払拭できないなどの理由で9品目が取り下げられたことから、最終的に56社の74成分144規格318品目が収載された。
収載状況の内訳を見ると、内用薬が41成分77規格206品目、注射薬が29成分59規格103品目、外用薬が6成分8規格9品目となった。