ビルダグリプチンとビグアナイド薬の配合剤
ノバルティス ファーマ株式会社は11月26日、DPP-4阻害薬であるビルダグリプチン(製品名:エクア(R)錠)と、ビグアナイド薬であるメトホルミン塩酸塩を配合した2型糖尿病治療薬「エクメット(R)配合錠 LD、HD」(以下、エクメット)を発売開始した。
画像はリリースより
エクメットは、海外では「Eucreas(R)」として、2型糖尿病の適応症で2007年にEUで初めて承認。2015年6月現在、120の国と地域で承認されている。
ビルダグリプチン単剤と同価格で経済的
2型糖尿病の治療に用いられる経口血糖降下薬のクラスは現在7種類あり、いずれも第一選択薬として使用されている。しかし、これらの単独投与で血糖値のコントロールが十分に得られない場合は、増量や作用機序の異なる血糖降下薬の併用療法が推奨されている。
エクメットは、ビルダグリプチン及びメトホルミンの併用による治療が適切と判断される場合に使用可能で、1日2回投与の製剤として、LD(ビルダグリプチン/メトホルミン塩酸塩として50mg/250mg)とHD(ビルダグリプチン/メトホルミン塩酸塩として50mg/500mg)の2規格がある。
これにより医師が患者の病態に応じた選択をしやすくなり、HDではメトホルミンの1日投与量が1000mgとなるため、メトホルミンの高用量処方のニーズにも対応することが可能。さらに、同剤の1錠薬価はビルダグリプチン単剤と同じ87.70円で、経済的にもメリットが大きい。
同社は、エクメットが今後、2型糖尿病患者の新しい治療選択肢になることが期待されるとしている。
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・ノバルティス ファーマ株式会社 プレスリリース