患者を移動させず撮影する病棟撮影のニ-ズに応える
東芝メディカルシステムズ株式会社は11月19日、ワイヤレス Flat Panel Detector(FPD)との組み合わせを新たに可能としたユーザビリティ性に優れる回診用X線装置「Mobirex(TM)」(モビレックス)を、同日より販売開始すると発表した。
画像はリリースより
近年、患者を移動させず装置を病棟に持ち運んで撮影する病棟撮影では、ワイヤレスFPDを組み合わせたデジタル撮影へのニーズが急速に進んでいる。ワイヤレスFPD組み合わせ回診用X線装置であるMobirexは、被検者の負担を低減しながら確実な診断をサポートするという。
少ない線量でも高精細な画像を取得、自由度の高い使用が可能に
組み合わせ可能なFPDは、14×17inch半切カセッテサイズの無線タイプで、高感度CsI:TI(タリウム活性化ヨウ化セシウム)シンチレータを採用した高性能の東芝電子管デバイス株式会社製FPD。東芝製ワイヤレスFPDは、量子検出効率が高く(DQE 70%以上)感度が高いため、少ない線量でも高精細な画像が得られるという。
さらに、デジタル画像処理装置にはタブレットPCを採用。回診用X線装置本体との連携機能を確保しながら院内どこにでも持ち運べるので、撮影直後に装置から離れた医師へ画像を提示したり、タブレットPCをワイドモニタに繋いで大画面表示したりするなど、自由度の高い使い方が可能になるという。
同社はこの他にも、撮影線量低減や線量管理など適切な線量による最適画像を提供するための様々な技術開発に取り組んでいる。また、全国約70か所に及ぶサービス拠点による一貫したメンテナンス・保守サポートにより、医療施設における安心・安全な画像診断を提供するとしている。
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・東芝メディカルシステムズ株式会社 ニュースリリース