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【中央社会保険医療協議会総会】かかりつけ薬局、65%が持つ―最多理由は「自宅等に近いから」

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2015年11月20日 AM11:00


■中医協・15年度調査

厚生労働省は18日、保険薬局等における明細書の無料発行の実施状況に関する2015年度調査の結果速報を、中央社会保険医療協議会総会に示した。患者調査では、いつも同じところで薬をもらう、かかりつけ薬局が「ある」と回答した人は65%に上った。その理由は「自宅や職場・学校に近いから」が最も多く、次いで「信頼できる薬剤師がいるから」との結果だったが、一方で調剤時に同じ薬剤師から説明を受けたいと希望している患者は約3割にとどまった。

■明細書内容は6割が確認

保険薬局調査では、処方箋を受け付けた患者のうち明細書を発行しなかった患者の割合は「10%未満」が60.2%と最も多く、ほとんどの薬局で明細書を発行していた。発行した明細書についての問い合わせがあったのは9.4%で、その項目で多いのは「調剤基本料」や「薬学管理料」に関するものだった。

また、患者調査で、かかりつけ薬局の有無を尋ねたところ、「ある」との回答が65%に上った。その薬局をかかりつけとした理由を尋ねてみると、「自宅や職場・学校に近いから」との回答が64.3%と最も多く、次いで「信頼できる薬剤師がいるから」が46.7%、「過去の服用歴を含め、まとめて管理してくれるから」が43.3%との結果で、患者の多くは近くの薬局を選んでいることがうかがえた。

さらに、調剤時に同じ薬局の同じ薬剤師から説明を希望するか聞いたところ、「同じ薬剤師から説明を受けたい」とかかりつけ薬剤師を希望する人は32.5%にとどまったのに対し、「同じ薬剤師でなくてよい」との回答が59.8%と約6割に達した。

一方、かかりつけ薬局が「ない」と回答した患者に理由を聞くと、「薬をもらいたい場所や時間に応じ、薬局を選んでいるから」が53.1%と約半数を占めた。

薬局での明細書の受け取り状況を見ると、来局した患者の79.6%が「受け取った」と回答し、その内容をきちんと確認した人は20.6%、大まかに確認した人は37.0%と、約6割の患者が明細書の内容を確認していた。今後、会計の都度、明細書発行を希望する人は27.9%だった。

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