洗浄・消毒の作業性を高めた「超音波式ネブライザ NE-U780」
オムロン ヘルスケア株式会社は10月28日、医療機関向けのネブライザの新商品として、本体から簡単に取り外し、丸ごと消毒できる世界初の新構造の作用槽を採用し、洗浄・消毒作業性を高めた「オムロン 超音波式ネブライザ NE-U780」を11月2日から販売開始すると発表した。
画像はリリースより
ネブライザは、薬液を細かい霧状に放出して、吸入治療するための機器で、ぜん息や大気汚染による慢性肺疾患の治療、外科手術後の上下気道感染予防などに使用される。住宅環境の変化や偏った食生活などの生活習慣、またストレスなどの要因により、日本国内の気管支ぜん息患者数は、小児・成人共にここ10年で約2~3倍に増加していると言われている。現在では800万人以上と推定されており、医療機関で吸入治療を行う患者の数も増加している。
見やすい大きな画面表示で操作性も向上
同製品は、洗浄・消毒の作業性を高めた医療機関向けの超音波式ネブライザで、作用槽に本体から取り外すことができる新構造の「リムーバブルタンク」を新採用し、単独で洗浄、消毒することが可能となった。本体から簡単に取り外し、丸ごと消毒できるので、院内感染リスクの低減に貢献するという。
また、本体は凸凹が少ないデザインのため、拭き取り消毒などの手入れも容易にでき、本体上部の画面には、タイマー、風量、霧化量が大きく表示され、暗い場所でも見やすいバックライトも採用。操作時にエラーが発生した場合でも、エラーが発生している箇所やエアフィルタの点検が必要なタイミングを表示して知らせる「エラー報知LED」を搭載しているので、素早い対応が可能になるという。
販売は、同社の医療機器販売会社であるオムロン コーリン株式会社を通じて行う。メーカー希望小売価格は10万円(税別)、発売後1年間で5,000台の販売を目標としている。
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・オムロン ヘルスケア株式会社 ニュースリリース