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MRガイド下集束超音波治療器による有痛性骨転移がんの疼痛緩和治療を日本市場へ投入-GEヘルスケア

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2015年10月30日 PM04:30

インサイテック社と共同開発した「ExAblate2100」

・ジャパン株式会社とインサイテック・ジャパン社は10月28日、骨転移によるがんの疼痛緩和治療の機能を開発し、この治療機能を追加したMRガイド下集束超音波治療器(以下:MRgFUS)「ExAblate2100」(エクサブレート2100)の国内販売を開始すると発表した。


画像はリリースより

両社は、2010年に非侵襲的な子宮筋腫治療に用いられるMRgFUS 「ExAblate2000」を販売開始した。2015年6月には超音波の開口制御機能および上下移動機能を新たに加え、ユーザーインターフェースの改善を行った後継機種として「ExAblate2100」を発売。日本人女性の4人に1人が悩むと言われる子宮筋腫に、日帰り治療という選択肢を提供してきた。今回はさらに、骨転移によるがんの疼痛緩和治療の機能を追加する形で、骨に強い痛みがあり、疼痛緩和を求めるがん患者への新しい選択肢を提供することを可能にしたという。

同機はインサイテック社で開発したMRgFUSで、通常GE製のMRI装置と接続して使用。治療をしない場合には、診断用MRI装置として利用できるという。

治療後数日以内に疼痛が緩和され、副作用も最小限

骨転移は、、肺がんなどの様々な臓器のがんが骨に転移するもので、がんの痛みの最も大きな原因となっているほか、病的骨折や麻痺()などを起こす原因となることもある。痛みは患者の日常生活や睡眠に障害をもたらし、身体的、感情的な不快感によりQOLを著しく低下させることから、大きな問題となっている。

骨転移の治療法には薬物療法や放射線治療、外科手術などがある。MRgFUSは、有痛性骨転移がんに伴う疼痛に対し、放射線治療での効果が得られなかったり、放射線治療が適さなかった患者に対し、放射線による被ばくのない治療を行うことが可能だという。

ExAblate2100では、(磁気共鳴画像診断装置)で撮影した画像をもとに、体外から多数の超音波を照射して、体表に傷をつけることなく体内の標的組織に集束させ、局所的に加熱し、壊死させることで疼痛を緩和。MRIの持つ機能として、一定温度以上になることを防ぐ温度管理も可能なため、標的組織のみへの的確かつ安全な治療を行うことができるという。

さらに、1回の治療で効果が期待でき、治療直後にMRI画像で治療結果をすぐに確認することができる。また、疼痛が治療後数日以内に緩和され、副作用も生じないか最小限に抑えられるため、患者のQOLを改善し、鎮痛剤の使用量が減少する可能性もあるという。

両社は、患者のQOL改善に向け、MRガイド下集束超音波治療のさらなる普及を目指していきたいとしている。

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