操作性を改善、測定時間も短縮
栄研化学株式会社は10月28日、「Loopamp(R)肺炎マイコプラズマ検出試薬キットD」を10月29日より発売すると発表した。
画像はリリースより
同社は、2010年7月に国内初の肺炎マイコプラズマの起炎菌であるMycoplasma pnuemoniaeの遺伝子を検出する「LoopampマイコプラズマP検出試薬キット」を発売。検査センターを中心に臨床現場の肺炎マイコプラズマ感染症の急性期診断に広く使用されている。
また、小児呼吸器感染症診療ガイドライン2011追補版においては、「急性期の確定診断には、肺炎マイコプラズマ核酸同定検査(LAMP法)を実施することが望ましい」と記載され、また、日本マイコプラズマ学会による治療指針にも同様に記載されている。
前処理から測定完了までの全工程を約50分に
今回発売するLoopamp肺炎マイコプラズマ検出試薬キットDは、従来品をベースに、試薬を乾燥化することで試薬調製が不要となり、操作性が大幅に改善されている。また、測定時間も40分と従来品(60分)より短縮。2013年10月に発売した簡易・迅速な検体前処理試薬「Loopamp SR DNA 抽出キット」と組み合わせることにより、前処理から測定完了までの全工程を約50分とすることが可能だという。
これにより、早期診断を必要とする病院市場で急性期の確定診断がより多くの施設で実施できるようになり、従来品と合わせて肺炎マイコプラズマ感染症の診断補助ツールとして貢献できるものと、同社は期待を寄せている。
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