中央社会保険医療協議会は28日、薬価専門部会を開き、後発品の初収載薬価と価格帯のあり方をめぐって議論した。特に前回改定で三つの区分にまとめた価格帯について、委員から一つの価格帯を求める声が相次ぎ、初収載薬価についても引き下げる方向で議論すべきとの意見が大勢を占めた。診療側委員からは、後発品メーカーの再編を促すような価格設定を検討できないか求める提案も出た。
後発品の初収載薬価は、前回改定で先発品の0.6がけ、内用薬で10品目を超える場合は0.5がけに引き下げるルールが導入された。この日の部会で厚生労働省は、前回改定前に0.6がけで初収載された後発品の価格が、最初の薬価調査で26.6%も下落していたこと、薬局調査で望ましい価格水準の平均値が約5割だったことを提示。価格帯についても、「セチリジン塩酸塩錠5mg錠」が改定前の13価格帯から3価格帯に収束されたこと、薬局調査で望ましい価格体系が「一つの価格帯」との回答が最も多かったことを示した。