日産化学工業が創製した新規血小板増加薬「NIP-022」について
株式会社ヤクルト本社は10月27日、日産化学工業株式会社が創製した新規血小板増加薬「NIP-022」に関する共同開発および実施権許諾契約を締結したと発表した。
同剤は、日産化学が創製した経口投与が可能な低分子化合物。造血因子であるトロンボポエチンの受容体を活性化することにより血小板数を増加させる。これまでに健常人を対象とした臨床第1相試験において、安全性と有効性(血小板増加作用)が確認されているという。
さらに、がん化学療法に伴う血小板減少症患者を対象とした臨床試験において、健常人との比較でも高用量での安全性が確認されている。両社は同剤を、化学療法等に伴う血小板減少症の治療に有用な薬剤として開発出来るものと期待を寄せている。
日本における独占的な開発・販売権を取得
同契約の締結により、同社は同剤の日本における独占的な開発・販売権を取得。日産化学は同社より契約に伴う一時金、開発段階等に応じたマイルストーンおよび売上高に応じたロイヤリティの支払いを受けることになる。
今後、同社は臨床試験開始に向けて準備を進める一方、日産化学は原薬の開発・製造などを担い、両社が共同して同剤の開発を進めていくとしている。
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・株式会社ヤクルト本社 プレスリリース