中央社会保険医療協議会薬価専門部会は14日、薬価算定組織が示した先駆導入加算や市場拡大再算定等の見直し案を議論した。厚生労働省は、先駆導入加算の名称を「先駆け審査指定制度加算」に変更し、加算率を現行の10%から「10~20%」と最大20%まで引き上げる案を示したが、診療側、支払側の委員からは加算率の引き上げに反対意見が相次いだ。
この日の部会では、薬価算定組織が示した見直し案を議論した。厚労省は、先駆導入加算のあり方について、薬事制度と一貫性を持たせる「先駆け審査指定制度加算」の名称に変更し、加算率を現行の10%から「10~20%」と最大20%に引き上げ、日本における早期の開発姿勢やそれに伴う臨床試験の充実度として、ファースト・イン・ヒューマン(FIH)試験やPOC試験の実施を上乗せ評価する方向性を示した。