HIVウイルスの抑制効果維持が明らかに
ヴィーブヘルスケア株式会社は10月5日、英国本社が開発を進めている「トリーメク(R)」(一般名:ドルテグラビル/アバカビル/ラミブジン)に関して、ウイルス学的抑制が得られている HIV-1成人患者を対象とした第3b/4相STRIIVING試験の24週間のデータを発表した。
同剤は、インテグラーゼ阻害剤(INSTI)ドルテグラビルと、ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤(NRTI)であるアバカビルおよびラミブジンを含有する、ドルテグラビルをベースとした 1日1回投与の薬剤。同試験は、他の抗レトロウイルス療法(ART)からドルテグラビルをベースとした固定用量1 日1回投与の治療法であるトリーメク へ切り替えた場合の有効性、安全性および忍容性を評価する非盲検試験として行われた。
治療満足度スコアも有意に改善
STRIIVING試験には、現在行っているARTを24週まで維持した成人患者が参加(n=277)。ドルテグラビル/アバカビル/ラブジンに切り替えた患者でウイルス抑制が劣っていなかったことを示し、主要評価項目を達成したという(intention to treatでの有効性(ITTe、主要評価項目;n=551)においてHIV RNA<50copies/mL):85%(ドルテグラビル/アバカビル/ラミブジン)対88%(現在のART)[調整済み差異 -3.4%;95% CI: -9.1,2.3]、per protocol(PP;n=435):93%対93%[調整済み差異 -0.3%;95% CI: -4.9,4.4])。ウイルス学的失敗がどの患者でも見られなかったため、いずれの治療群の患者でも耐性ウイルスの評価は行っていないとしている。
さらに、それまでの治療法からドルテグラビル/アバカビル/ラミブジンの1日1回投与に切り替えた患者では、治療満足度アンケートで評価した治療満足度スコアが統計的に有意に改善したという。
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・ヴィーブヘルスケア株式会社 プレスリリース